
自動車保険の仕組み&ネットでの自動車保険のメリット・デメリット
自動車保険の仕組みはギャンブルに似ている
自動車保険の仕組みを考えてみましょう。
車の運転には常に、事故を起こす可能性が存在します。どんなに上手な運転手でも、それはゼロにはできません。また、免許を取得してからの年月や、年齢、毎月の走行距離などにもとづいて統計を取ることで、事故を起こす確率が高い人と、低い人を判別することが可能です。そして、それらの確率を使って、万が一事故を起こしてしまった人に、その損害を補える金額を給付しようというのが、そもそもの自動車保険の仕組みです。
事故を起こす確率が高い人は、支払う掛け金が高くなります。一方でそれが低い人は、安くなります。そして保険会社は保険加入者からお金を集めます。そして事故を起こした人に、その集めたお金の中から保険金を給付するのです。保険の掛け金と給付金の額は、統計と確率にもとづいて数学的に計算されています。ですから基本的に、保険会社は損をしないように運営されています。常に掛け金があまるように金額は設定され、それが保険会社の運営費用になるのです
これは、ギャンブルに近い仕組みだともいえます。ギャンブルは、胴元が賭け金を集めます。そしてその一部を胴元が運営費として受け取り、残ったお金をお客に分配しています。ですから平均すれば、胴元の収入分だけお客は損をしていることになります。この仕組みは、自動車保険も似ています。平均すれば、加入者は損をします。掛けた分のお金が全額戻ってくることはありません。そして、事故に遭った人、すなわち「当たった」人のみが、掛け金以上のお金を受け取れる可能性が出てくるのです。
ネットでの自動車保険のメリット・デメリット
こう考えると、自動車保険のもっとも大きなコストは、保険会社の運営費だといえます。そしてネットでの自動車保険には、そこに大きなメリットがあります。書類の配布、人を使っての営業にかかるコストが、ネット保険では削減できるからです。そのため加入者としては、保険の掛け金が安いという、大きなメリットを得ることができます。保険の内容が変わらなくとも、そのための保険会社の運営コストが安くつく分、保険の掛け金が安くなるのです。
ただし、ネットでの自動車保険では、自分でネットを操作して手続きをする必要がありますし、担当者と対面して口頭で質問をしたりして信頼関係や安心感を築くことができないのもまた事実です。自分で調べ、自分で決めることが求められます。そういった点が、ネットでの自動車保険の場合はデメリットといえるのではないでしょうか。
自動車保険は選び方で安くなります。車両保険を外したり、免責をつけたり、2台目やバイクとのセットプランです。